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宮古島トライアスロンに行ってきた
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- Shinichi Haramizu
- @haramizu
報告が遅れましたが、4 月 17 日に沖縄県、宮古島で開催された宮古島トライアスロンに行ってきました。どんな感じだったのか、写真(前日撮影がほとんど)ですがまずは当日の模様をブログにまとめます。
宮古島トライアスロンはロングディスタンス、長距離のトライアスロンで、2016 年に開催されるロングのトライアスロンは 4 つだけとなり、その最初のレースとなります。なお、昨年9月にゴールできた佐渡トライアスロンが日本で一番長くて、宮古島は距離としてはそれほどなく、スイム 3km 、バイク 157km 、ラン 42.195km となっています。それでは朝から振り返ってみましょう。
朝、移動とスタートまで
アスリートの朝は早いです。宿泊したホテルはゴールの近所だったのですが、スタート地点まではバスで移動をする必要があります。このため、3:00 から朝食(なので 2:30 には起きます)、4:40 のバスでスタート地点に移動をします。その際、スイム終了時のバッグ、バイク終了時のバッグ、ゴールした後のバッグと荷物をまとめておきます。
バスでスタート地点に移動をすると、前日にチェックインしている自転車の確認(パンクしてないか、など)をします。夜に雨が降る可能性があったのでカバーをかけている人がいたり、ボトルは預けているのですがその中身を入れ替える(私はこれをしました)、ヘルメットや靴を装備するなど、バイクの最終チェックです。
続いてマーキングです。トライアスロンでは必ず腕、手の甲などに番号を記載する形になっており、マーキングをして続いてスイムフィニッッシュの荷物置き場に移動をします。
スイムアップをしたあとに利用するバッグから自転車のグッズを一通りおいて、ウェットを着て、いざ入水チェック、レース開始まで少しウォーミングアップをして準備をする形になります。
スイム 3km
ビーチは前日に撮影した写真になりますが、実際は黒いウェットスーツを着た人がたくさんいます。この中から知り合いを探すのは不可能!ということで諦めてスタート地点に向かいます。私はスイムが遅いので、後方スタートを狙います。なお、当日は波は 0.2m 、20cm ということは波がないぐらいです。
コースは 600m ほど沖合まで泳ぎ、そこから 1.1km 浜と並行して泳ぎ、1.3km 戻ってくるというコースになっています。佐渡は 2km ぐらいのコースを2周泳ぐ形になっているため、3km まとめて泳ぐのは初めてです。とりあえずスイムアップすれば、そう思いながらスタートの号砲を聞きます。
レース開始、先頭の人たちはどんどん入っていきます。そしてぶつかりながら泳いでいます。水中プロレスです。これは避けなければいけないので、後方スタートにするわけです。とはいえ、最初の 600m は泳ぐペースが私よりも遅い人が前から落ちてきたり、後方スタートなんだけど早い人などバラバラのペースなのでそこそこぶつかります。
最初のチェックポイントが終わって右折、600m あっという間だったなぁと思いましたが、ここからが長かった。泳いでも泳いでもなかなか距離が進まない感覚に陥ってしまい、もうすぐ 1.7km の折り返しじゃないの?と思ってブイに立っている人のボードをみると 1000m と書いてあったり、もう黙々と泳ぐしかないね!という感じでした。とはいえ人が減ってきたエリアを泳いでいるので、ブイとブイの間のロープを右側に見ながら泳ぐという形にして、ヘッドアップをする回数を減らして泳ぐ、そんなスタイルで頑張ります。
なんとか 1.7km を右折、ビーチに戻るぞ!と思うんですが、遠い、、、でも頑張ろう、と思っていたところで私と同じようにロープを目印にして泳いでいる人でしょうか、その人がぶつかって来ました。まぁ、ぶつかるだけならいいのですが、スイムキャップを外されてしまいました!向こうにはそんな気は無かったと思いますが、外れちゃいました。ということで立ち泳ぎしながらスイムキャップをかぶりなおし、その間に何名かが抜いていきます。うぅ、頑張ろう。
もう少し泳いでいると、今度はなんか背中とか後頭部に違和感。なんだこれは?と思ったらスタートした時には晴れていたのですが、なんと雨!大粒の雨です!!次のバイクが心配だなぁ、この雨長いのかなぁと心配しながら泳ぎ続けます。
なんとかスイムが終わり、後ろを振り向いてもまだ泳いでいる人も多数います。タイムをみるとぼちぼちじゃないですか!
タイム 1:20:16 / 順位 1,437 位 / 1,546 人スタート、15 名が失格で 1,531 名がスイムアップ
バイク 157km
ウェットスーツを脱いで、バイクの格好に変わって、バイクを止めているところまで向かいます。途中、バイクアップの袋をボランティアスタッフの方がピックアップしてくれます。頑張って!という声援をいただきました。まだバイクもランもあるんだよな、何してるんだろう?と思いながら、バイクを停めているところまで移動します。
バイクがスタートです。雨はもう小雨、なんとかなりそうだ!と思いながらスタートします。
しばらく走ると、ワイドーと書かれたフラワーアレンジメントの場所を過ぎていきます。
この時に改めて思いました。
風が強すぎる!
そして地面が濡れているのでスピードがでない、カーブは滑るので減速しないといけません。バイクは 6:00 以内に終わらせたい、そのためには 26km/h 以上のスピードを出さないといけないのですが、あまり起伏のないコースなのでこれはなんとかなるんじゃないの?と最初は思っていました。
甘かったです。
まずは伊良部大橋、この橋は無料で渡れる橋としては最長だそうです。レースの前日に撮った写真ですが、3700m ぐらいあります。そして向こうの島も自転車で走ります。
このころまでは十分そのペースでいけたのですが、雨が止んで地面が乾いてきたところで「よし、スピードあげるぞ!」と思ったのですが、スピードが上がりません。向かい風がキツイ、横風がキツイ、というのもありますが全然スピードがあがらないので、これは危ない、、、という状況。
1周してスタート地点の近所の橋を渡って戻るころ、突然スピードがでなくなりました。
島で折り返してからスピードがでない形に、足腰は確かに疲れているけど踏める、と思いながら頑張って踏むのですがなかなか進みません。130km 手前までは好調に走ったつもりですが、2 周目なのにあきらかに 1 周目とペースが違います。体力的にというよりも、向かい風がキツイ、登りとか 10km を切るぐらいです。あかん、6:00 以内のゴールが無理、でも 1 分でも早くバイクを終わらせてランまでは行きたい、いやゴールしたい、と思いながら頑張ってペダルを踏みます。
そこで気づきます。いや、ペダルを踏むんじゃないく、回転させるんだよ、グイッと踏むだけでなく、反対側の足で引き上げる、これをリズムよくやれば登りも向かい風も楽になるんだよ!ということで乗るスタイルを切り替えるとビンゴ!どんどん前にいる人を抜いていきます。自転車の練習不足が露呈したな、と少し反省しながら最後の 10km は 30km/h を超えるペースで一気にバイク終了のポイントに到着します。一応、順位は 210 ほど上げていますが、タイムとしてバイクで貯金を作れなかったのが悔しい限りです。下の写真は前日撮った写真なのですが、私がレースで戻ってきたときは、自転車で埋まっておりました。
バイクをおいてランスタート、そのころ 1 位の選手がゴールしました。いや、私今からフルマラソンなんですけど!
タイム 6:24:29 / バイク順位 1,135 位 / トータル 1,227 位 / 1,531 名がバイクスタート、83 名が関門にかかり、1,448 がバイクフィニッシュ
ラン 42.195km
すでに足はバイクで売り切れ、疲れた、もう走れないんじゃないの?と思うものの最初の 1km ぐらいはずっと下りなので 7min/km ぐらいのペースで走れます。さっきまで 30km/h のバイクだったので 2min/km のペースから考えるとすごい遅い!という体感を感じながらも、GARMIN のペースを見たら「走れるやん、でもいつまで?」と思いながら走ります。
まずは折り返し地点まで頑張って走ろう、そこから関門が何箇所かあるけど、行けるところまで行こう、ここまできたらできることをやった、そういう気持ちを持っていたと後で言い訳できるようにしよう。なぜならタイムリミットの 20:00 までにゴールできそうにない、そう思っていた時もありました。知人とすれ違う時も「関門に引っかかってゴールできないかも!」と伝えたら「そんなことないよ、行けるよ!」と励まされたのですが、どう考えても時間が足りません。でも頑張った、その記録を残そう、そう思いながら走りました。
なお、沿道には地元の選手の応援幕がたくさんぶら下がっています。私の応援だよこれ、と思いながら頑張ることにしました。
最初の関門となるハーフの折り返し地点、宮古島の交通安全を守る「まもるくん」がいます。ここを折り返す時に、制限時間をみると 45 分ほどあります。あれ?と思ってスタッフの人に確認をすると「ゴールのタイムリミットは 20:30 なので、今からゆっくりでも走り切ればゴールできますよ」と言われます。マジですか!もう無理と思っていたのですが、突然 30 分ものボーナスをいただいた気分です(間違えていた私が悪いのですが)。
とはいえもう足が動かない。登りではたまに歩いてしまいます。GARMIN で時間をチェックすると、30km の関門では 30 分の貯金、35km の関門では 15 分の貯金という形で、要は関門ギリギリで通過していく状況が続きます。途中、もうダメだ、と思いました。
実はこの日、あまりレース中に食べるということができていませんでした。バイクに余裕がなくてバイクはスポーツ羊羹だけを食べ、ランに入っても食べても飲み込めないので水で飲み込む状況でした。ハンガーノックになりそう、と思いつつ、途中コーラをがぶ飲み、炭酸はゲップを出してとりあえず頭がボケないように走ります。暑い中、水をかぶりながら頑張ります。
30km を過ぎたあたりで日が落ちて涼しくなり、とはいえ前後にいる選手もあまりいないのと、街頭などもあまりないのですごく寂しい〜と思いながらも、頑張ってゴールしよう、ここまできたんだから!と走り続けます。そしてラスト 3km で 23 分という状況、 7min/km で走り続ければゴールできるのですが、ここから実は登りなのです。もうあかん、無理かも、と思いながらも「もう足が動くかどうか関係ない、動かすんだ!」と訳のわからないことを体に言い聞かせ、最後の 1km は猛ダッシュ(走れるやん、自分!)をします。
頑張って走っていると、右に曲がらないといけないところを直進するぐらい走れます(まさにゴール地点手前)。下の写真は前日に撮ったのですが、中央のゲートをいかないといけないのですが、まっすぐ走ってしまいました。まぁ、3m ぐらいでスタッフに止められましたが。
無事ゴール!!!いや、ゴールできたよ私、すごい!!ちなみに一人でゴールすることになるのですが、その際は小学生ぐらいのちびっこが手をつないでくれて一緒にゴールします。地元の人の応援を最後に感じながら、自分の中でも感動のゴールです。ライト 2 分ちょっとを残して。
タイム 5:42:38 / ラン順位 1,085 位 / 171 名が関門にひっかかる
トータル 13:27:23 / 総合 1,243 位 / 完走者 1,277 名
正直、マラソンとしてもタフなコースである宮古島トライアスロンの最後のラン、ここに 6 時間を置いて確実にゴールしたい、と思っていたのです。バイクで貯金が作れず、もうダメだ、と思ったのですが最近しっかりマラソンで走っていたのもありでしょうか、なんと最後のランが想定以上に早く、無事ゴールすることができました。
レース全体で見ても 82.6% の完走率、 5 人に 1 名は完走できていない計算に近いですが、なんとかギリギリ、ゴールできたという形です。いやー、辛かったけどゴールすればよし。これこそ、終わり良ければすべて良し、という形ですね。
宮古島よかった、まだ出てすぐあとなのでまた出たいか、というとわかりませんが(しばらくはもういや、辛かったから笑)、でもまた出たい、と思うかもしれません。いいレースでした。
改めまして、選手よりも多くのボランティアに支えられ、島全体での応援、そしてネットを通じて応援してくれた私の知人のおかげで、ゴールできたという形です。ありがとうございました。
しばらくはマラソン頑張ります(笑)